こんにちは、ハチコです!
このブログでは
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・鉢植えやベランダで
ガーデニングを楽しむ方法を紹介しています。
よかったら見ていってくださいね♪
レモン「璃の香」を栽培してみて、その育てやすさと青々と葉を繁らせる様子に、すっかり魅了された私。
種から育てる実生にも興味が湧き、実際にマイヤーレモンの種を蒔いてみました。
実生って何?レモンは種から育てても実が付かない?
実生とは、種から苗を育てることです。
通常レモンは、同じ柑橘類のカラタチの木などに親木の枝を接ぎ木して苗を作ります。この場合は親の性質を受け継ぎ、同じ実のなる木が育ちます。
種から育てる実生の場合、親とは違う性質となり、異なる実がなることも少なくありません。これは品種改良で様々な品種の遺伝子を受け継いでいるため、そのどれかが強く出てしまうためです。
また数年で結実する接ぎ木苗とは異なり、実生苗は結実まで何年かかるか分からず、10年以上開花しないこともあります。実生を試す際は、「実ったらラッキー」程度に考えておくと良いでしょう。
実生の手順
- 種の下準備
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レモンの種を実から出した後、水で洗い表面の薄皮をはがします。
そのままでも構いませんが、発芽を早める効果があります。
- 発芽させる
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種を濡らしたキッチンペーパーなどに置き、しっかりと水分を含ませることで発芽を促します。
土に植える方法もありますが、発芽させてから植える方が成功率が高いです。
常温で置いておくとカビてしまう懸念があるため、夏場は冷蔵庫の野菜室など涼しい場所に置きましょう。
- 土に植える
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芽や根が出てきたら、土に植えます。発芽してすぐの苗は繊細なため、無菌・栄養成分のない土に植えるのが望ましいです。小粒の赤玉土や鹿沼土単体、挿し木/種まき専用の土を使いましょう。
リンク - 水やり
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植えてすぐは、水切れしないように多めに水やりをします。
受け皿に水を溜めておく腰水管理にするのもおすすめです。
何枚か葉が展開してきたら通常の管理に移行し、腐葉土など栄養分のある土に間隔をあけて植え直します。
その後は定期的に肥料を与えましょう。
マイヤーレモンについて
今回蒔いたマイヤーレモンは、オレンジとの交配品種です。皮の表面は、普通のレモンよりもツルツルと凹凸が少なく、深みのある色合いです。甘みがあり皮ごと食べられるため、近年人気があります。
実ははちみつ漬けにしてみましたが、苦みが少なく子供も喜んで食べていました。
\苗木はこちら/
実際に蒔いてみよう!
2021年8月
種の下処理をした後、濡れたキッチンペーパーで包んでタッパーに入れ、冷蔵庫で保管していました。キッチンペーパーは1日置きに新しいものに交換しています。
下の写真は一週間後の様子です。既に2粒の種が発根しています。
その翌日。さらに3粒の種が発根しました。昨日根が出ていたものは、より長く成長しています。
この日、発根していないものも合わせ、すべて種まき用の土に植えつけました。柔らかく保水性の高い土で、根を伸ばしやすそうです。
その後15粒中、13粒芽が出てきました。発芽率は約87%と高めです。
しかし、芽が出た状態で成長が止まってしまうもの、生育が悪いものがあり、最終的には9本になりました。
2021年9月
種まきから約1か月後。丸の中がレモンの苗木です。明るいグリーンの葉が可愛いです。
棚上やベランダの奥側など、午前中だけ日が当たる場所に置いていました。
それ以降はかなり成長が遅かったので、まとめて長方形の鉢に植え替え、西側の日当たりがいい場所で放置管理していました。
特に防寒対策はしませんでしたが、葉を落とすことなく冬越しできました。
他の植物でもそうでしたが、幼苗は寒さ暑さに強いです。葉や根が少ない分、成長した株よりダメージを受けにくいのかなと思っています。
2023年1月
だいぶ間が空きました。混みあってきたため、苗のサイズに合わせ3~5号の鉢に植え替えました。
9本すべて成長したため狭いベランダだと置き場所がなく、3鉢は実家に持っていきました。
2023年7月の様子です。10~50cmと大きさにだいぶバラつきがあります。
まだヒョロヒョロと細く倒れやすいので、添え木をしています。
他の方のブログで、実生苗を地植えし2年で180cmまで大きくなったと読んだことがありますが、やはり鉢だと大きくなりづらいようです。
今年2本が開花し、小さな実を付けました。
おそらく途中で落ちてしまうと思いますが、10年以上実が付かないと言われる実生株で、蒔いて2年で開花するのはなかなか頑張っている方ではないでしょうか。
小さな苗は虫が付きやすい?薬を使わない対処法
接ぎ木苗の璃の香は、まったく病害虫の被害にあわなかったのですが、マイヤーレモンはたまに虫が付きました。
開花時はつぼみ・花にアブラムシが、暖かい時期はカイガラムシとハダニが付きやすいです。
ハダニは、全体に水でシャワーを掛けると落ちます。葉の裏や枝の根元などは、特に念入りに掛けるようにします。
アブラムシとカイガラムシに関しては、殺虫剤を巻くのが一番簡単ですが、出来るだけ無農薬で育てたいので手で取り除いていました。どちらも指やティッシュで軽く拭うだけで取れます(カイガラムシは種類によります。殻があるタイプだととこすり落とさないと取れません)。
小さな苗だとさほど手間ではなかったです。
白く囲んである場所にカイガラムシがいます。ぱっと見は虫ではなくコブのようです。
葉の裏側の葉脈や、枝の付け根などに多く付きます。
形状と模様から、おそらくヒラタカタカイガラムシかと思います。
柑橘類の他、バラやカトレアにも付きやすいそうなので、これ以上増やさないように気を付けないと。
指でつつくとポロリと落ちます。
土に落ちるとまた苗についてしまうので、落ちないように受け止め、まとめてゴミとして捨てています。
苗が小さいから美味しいのかな?マイヤーレモンにだけ付く理由はちょっと分からないですが、今後成長とともに付かなくなってくれることを祈ります。
今後は実家の庭に地植えして、
地植えVS鉢植えで成長を比べてみたいです!