イングリッシュローズ・デスデモーナの挿し木から3年間の成長記録です。
デスデモーナの品種情報は、こちらをご覧ください♪
成長記録
栽培環境:鉢植え栽培。春夏は南東側、それ以外の時期は西側のベランダ
風通し・日当たりは良いが、夏場高温になりやすい。西側は西日・雨風が当たる環境。
2020年春。実家のデスデモーナがきれいに咲いていたので、数本花をもらってきました。
長い枝をカットし、土に差して置いたところ、5本根付きました。
※登録品種の増殖・譲渡は禁止されていますが、現在親株も手元にあり、まとめて貰ったということでセーフかな?と考えています。
2020年11月
夏の間はまとめて1つの鉢に植えたまま日陰に置いていましたが、秋になって新しい葉を展開してきたので個別に植え替えました。
バラ専用の培養土に植えつけています。
2021年2月
1月末に冬剪定をしました。まだ幼苗なので深い剪定はせず、軽く葉を落として切り戻す程度。
植えつけたばかりなので植え替えはしていません。
2月1週目になり、新芽が伸び始めています。早くもシュートを出している苗もありました。
2週間経ち、葉が開いてきました。
2021年3月
3月下旬、元気に葉を展開しています。
2021年4月
4月下旬、1番大きな苗が咲き始めました。
ピンクのつぼみが開くとピーチホワイトの色味になり、うっとりする美しさです。
挿し木苗の開花は、株がある程度の大きさになるまで花が小さかったり、花びらの数が少なかったりしますが、デスデモーナはそういったことがありませんでした。8cmほどの大きさの花です。
ちょっとツンとしたレモンを感じる、甘さと爽やかさが入り混じった香りです。
全体の様子。枝が細いのでちょっと重そう。
もう一つ花が咲いた鉢があり、挿し木翌年の開花は5分の2株という結果になりました。
2021年5月
花後の5月下旬。茂ったバラでベランダがいっぱいです。
勢いよく伸びるので6月に鉢増しをし、枝が垂れてこないよう観葉植物用の支柱を立てました。
2021年8月
8月中旬、1番大きかった株は120cmを超える高さになりました。
根元から立派なベーサルシュート、幹の途中からもシュートが出ており、時々ピンチしています。
去年と比べるとすごい成長です!
他の株。こちらは高さ50cmほど。
夏の直射日光で水切れしやすくなったので、半日陰に移動しました。
8月下旬に夏剪定。
だいたいどれも40cmほどの高さに揃えました。
2021年10月
10月初旬、秋の花が咲き始めました。
春ほど開花数は多くないですが、花持ちが良いです。
剪定後も枝が伸びたので、だいぶ鉢から飛び出した位置で咲いています。
10月いっぱいは花を楽しむことができました。
2022年1月
1月中旬。土替えと冬剪定をしました。
どの株も昨年の枝は残っているものの、より太いシュートが出ています。
右の写真は親株デスデモーナと撮ったもの。ベーサルシュートの太さは親株を超えています。
2022年5月
4月下旬から開花が始まり、5月に入るとほぼ満開になりました。
挿し木苗は6号と7号のプラ鉢に植えてあるのですが、このサイズだと咲いている鉢を手前に持ってくることができ、移動が楽で良いです。
親株も含めると6鉢もデスデモーナがありますが、全然飽きません。
育てやすくて花が可愛く、香りも良くパーフェクトなバラです。
上の写真の3日後。クイーンオブスウェーデンも満開になりました。
同じイングリッシュローズなだけあり、色合いも合います。
5月下旬、左が挿し木で右が親株。4月下旬からずっと咲き続けています。
早咲きで多花性だと、返り咲くのも早いです。
2022年6月
6月下旬、アガパンサスが咲き出しています。
他のバラは咲き終わるか一旦休んで2番花が咲く頃ですが、挿し木デスデモーナは休まず咲き続けていました。
後ろのシャトードゥシュベルニーがうどんこで葉がヨレヨレですが、デスデモーナには移っていません。
病気はほぼ発生せず、強健な品種です。
余談ですが、手前のシクラメンも夏まで咲いていてがんばっていました。
この後、夏剪定~秋の開花~冬剪定とありますが、写真を撮っておらず‥。特に問題なく元気に生育していました。
2023年4月
4月下旬、親株と一緒に開花。
5月中旬、遅咲きのノヴァーリスと。
2023年9月
8月末に夏剪定をし、1週間後。
春に少々ハダニ被害にあいましたが、現在は復活しています。
ベランダ西側で日差しが強い場所に置いていましたが、葉焼けもそれほど無く、元気そうです。
剪定後、土の表面にバットグアノを混ぜ込み、HB101とハイポネックスを週1で散布しています。
2023年10月
秋の開花が始まりました。
デスデモーナ 育てた感想まとめ
花・香り
・つぼみはオレンジピンク、咲くとホワイトにピーチピンクが乗った柔らかさのある色味。他のバラ、草花とも相性がよい。
・コロコロした中輪のカップ咲き。花付きが良い。
・爽やかなレモンを感じる香り。強香。
・開花時期は4月下旬でかなり早咲き。四季咲き性・返り咲き性も高く、真夏以外は長期間花が付いている。
・花持ちは良い。日光にあたると花びらの縁が焼けるため、早めにカットするか日陰に置くとよい。
葉・枝
・生育旺盛で、特に若い株は枝がよく伸びる。
・やや横張りだが、樹形は自然にまとまる。
・調子により葉の大きさが変化する。
生育・耐病性
・耐病性はかなり強い。春先のハダニは少々注意。黒点・うどんこ病にはほぼかからなかった。
・耐陰性あり。直射日光にもある程度耐える。
・挿し木成功率高め。
おすすめの鉢
・風通し良く、乾燥気味に育てると方が生育が良い。
水はけのよいテラコッタの鉢か、バラ用の深型プラ鉢がおすすめ。
自立するため支柱は不要。