大苗で迎えてから元気に成長し、咲いてくれていたバラたち。
昨年から調子を崩す鉢が多く、枯れてしまいそうな株もちらほら…
冬に対策をしてみたところ、春には大体の株が無事元気を取り戻すことができました!
昨年9月の様子
昨年9月、夏剪定をして1か月後の様子です。
昨年は、7月から8月にかけて炎天下の日が多く、直射日光が当たるベランダは特に温度が高くなりました。
人間もベランダに出るのをためらうほどの暑さで、複数の宿根草や球根類が枯れてしまいました。
バラも例外でなく、ほぼすべてのバラに、写真のように葉が小さくなる、枝枯れ、クロロシスなどの症状が出ました。
症状から考えられること・弱った原因
1.夏の暑さ・直射日光
直接的な原因はやはり暑さだと思います。
7~8月は、例年半日陰の場所に移動させていますが、それでも鉢自体がかなり高温になっていました。
暑さで抵抗力が落ちたためか、ひどく病害虫のダメージを受けた株もありました。
今年の夏は、「バラを置く場所全体に遮光ネット」「小さめの鉢は二重鉢にする」などの対策もするつもりです。
2.鉢の素材・大きさ
現在バラに使用しているのはファイバークレイの鉢がほとんど。他に素焼き鉢・スリット鉢も使用しています。
どれもゆとりのある大きさなので、「暑くても根にそこまでダメージは与えないだろう」と考えていました。
しかし土替えの際確認してみると、ファイバークレイ・素焼き鉢では、特に外側が根腐れしている株が多く、鉢に近い部分はダメージが大きいと実感しました。
3.土・鉢の通気性の悪さ
上記の理由から、暑さで弱る→根腐れ→土の乾きが悪くなり、より根腐れが進む、といった悪循環が起こっていました。
ファイバークレイ鉢は、特に土が蒸れやすいため、それも原因となっていると思います。
常に湿った状態の土は団粒構造が崩れ、より通気性悪化に繋がっていました。
4.病害虫
弱った株は病害虫に弱く、普段はほぼ無農薬でも元気でしたが、うどんこ病・クロロシス・枝枯れ病・カイガラムシなどが発生しました。
我が家の環境には当てはまりませんが、上記以外では日照不足・水切れ・肥料不足・風通しの悪さなどもバラが弱る原因になります。
対策
1.消毒・活力剤
暑さが和らいだ10月頃から、スプレーで数回消毒をしました。
またクロロシス対策・根を復活させる目的でメネデールも1~2週間隔で散布。
カイガラムシは、根気よく歯ブラシでこすり落としました。
2.用土の変更
今回、一番の目玉がこちら。
有名ローズナーセリー「バラの家」の「極上バラ栽培土のもと」です。
これまでは冬の土替えの際、バラ栽培の書籍を参考にして、赤玉・鹿沼土・くん炭などをブレンドした用土に、油かすや化成肥料、有機肥料を混ぜ込んでいました。
しかしこれまでの生育を振り返ると、大苗で届いてからの1年が一番元気だったような…
その時植えられていた「バラの家」の用土が、とても水はけが良く、乾いてもサラサラふかふかと柔らかく、根張りも良かったのです。
それを思い出し、すべてのバラの土を全交換するのは難しいため、土に混ぜ込むタイプの「栽培土のもと」を選択しました。
こちらの4袋セットを購入し、説明通り35%ほど混ぜ込み、植えつけました。
出してみると、黒みがかった色でふかふかとした軽い土です。
混ぜ込むと、用土が柔らかくなり、通気性も良くなった感じがしました。
鉢の大きさにもよると思いますが、バラ15鉢(小苗含む)、クリスマスローズ8鉢、レモンと金柑で、3袋ぴったり使用しました!
ショップによると、一番のおすすめはこちらのプレミアローズ培養土とのこと
3.立体鉢底ネット
鉢の水はけの悪さ対策に、立体構造の鉢底ネットを導入。
これまでは、普通の平らなタイプ+鉢底石を使用していました。
私はAmazonでLサイズの30個入りを購入。
上の写真のように、すべての底穴に1つずつセットしました。
水はけが良くなり、根が空気に触れるので生育に良さそうです。
水はけが悪かった鉢も、格段に土の乾きが早くなりました!
4.強めの剪定・鉢サイズを下げる
枝枯れ・病気が広がっている株は、思い切った強めの剪定をしました。
また合わせて鉢のサイズもダウン。
開花よりも株の回復を優先させます。
その結果…
4月 葉の展開
写真奥が、昨年葉が小さくなってしまっていたノヴァーリス、手前がデズデモーナです。
ツヤのある、緑の濃い葉が展開しており、早咲きのデズデモーナは、すでにたくさんのつぼみを付けています。
こちらの写真は昨年のノヴァーリス。
比べると、今年は枝数が多く、枝自体も太くしっかりしているのが分かります。
まとめ
<鉢植えバラの生育不良で見直すべきポイント>
・高温・日照
・鉢のサイズ・素材
・鉢・土の通気性
・病害虫対策
◎バラの家の用土と立体鉢底ネットがおすすめ!
バラの調子が悪い場合は、よく観察することが大事だと思いました。
今後も毎年世話を見直していき、キレイに咲かせていきたいです。