
デビットオースチンでは、イングリッシュローズを鉢植えで育てるときは25L以上の用土が入る鉢で育てることを勧めています。
ベランダではそこまで大きい植木鉢はなかなか難しいもの‥
17Lの鉢で育てたレポートです。
ベランダの鉢植えで育てている、デビットオースチンのバラ「クイーン・オブ・スウェーデン」。
直立するタイプで樹形が暴れず、花が可愛らしいので、イングリッシュローズの中でも特に人気があります。
大苗で迎えてから3年間の記録をまとめました。
イングリッシュローズについて
イングリッシュローズは、デビッド・オースチン・ロージズ社が作出・販売しているバラのこと。
イギリスの育種家デビッド・オースチンは、モダンローズ(現代バラ)とオールドローズを掛け合わせ、新しいバラを作り出しました。特徴はオールドローズの花と香りを持ちつつ、モダンローズの花持ちと四季咲性を受け継いでいることです。
またデビット・オースチンの美意識により、暖色系の豊富な花色・透明感のある花びら・花がうつむいて咲き、ハラハラと花びらが散ること、など厳しい選別をされているため、統一感のある美しさがあります。
イングリッシュローズが大好きで、この本たちは読み込みました!
見ているだけで癒されます…
他のバラとは少々違う、イングリッシュローズの扱いについても書いてあり参考になります。
クイーン・オブ・スウェーデンについて
イングリッシュローズの中でも特に人気がある品種。
初心者でも扱いやすく、鉢植え・地植えどちらも可能。
デビットオースチンの農場では、直立する樹形を活かし、クイーンオブスウェーデンを生垣として使っているそうです。
チャーミングで小さいふっくらとしたつぼみは、しっかりと包み込まれたカップ型からシャローカップ咲きになります。
花色はソフトで輝くようなアプリコットピンクから、清らかなソフトピンクへと変化します。
中輪の花姿はいつ見ても美しく、オールドローズの性質をずいぶん受け継いでいます。
まろやかなミルラの香りがします。
まっすぐ上に伸び、飛びぬけて丈夫でよく茂る、とても耐寒性のある品種です。
トゲが少なく、花は摘み取った後も日持ちがするので、室内でフラワーアレンジメントとして楽しむのにも向いています。
イギリスとスウェーデンの友好条約が結ばれて以来、350年 を記念して生まれたバラです。David Austin Roses Japan HPより
カテゴリー イングリッシュローズ (English Rose Collection) 育種者 David Austin 花形 八重/多弁 強健性 強い 香り 中香 開花性 非常に返り咲く 樹高・幅・樹形 1.25 x 0.75m、直立
葉が独特の濃い深緑で、柔らかなピンクの花色とのコンビネーションが良いと思い、購入しました。
成長記録
2021年2月末 購入

バラの家で年始から予約購入をしていた大苗が、2月末に到着しました。
バラの家オリジナル培養土・6号深鉢に植えられています。
まだ寒い時期でしたが、すでに多くの葉が出ています。
2021年4月初旬

1カ月半経ちました。枝数が増えています。
今後の成長のため、新芽をピンチしました。
2021年5月下旬 初めての開花

5月下旬に咲き始めました。他のバラはすでに満開を迎えているので、クイーンオブスウェーデンは遅咲きのようです。
まだ1枝に1輪ずつですが、ハッとするような美しさです。

2021年6月 鉢増し

6月中旬、花が一通り終わってから鉢増しをしました。
ファイバークレイ、28cmスクエア型の鉢で容量は17Lです。
ファイバークレイ‥ファイバーグラス(ガラス繊維)を樹脂やセメントなどで固めて成型した素材。強度が高く割れにくい。
模様違いですが、こちらのの鉢とほぼ同じ仕様です。
2021年8月 夏剪定

「クイーンオブスウェーデンは花後に伸びる」と本で読んだのですが、その通りによく伸びました。
5月から倍の高さになっています。

8月下旬に夏剪定をし、半分ほどに切り詰めました。
太いシュートが出ていたので、他の枝よりも低めに切っています。
2021年9月

9月下旬。枝が伸びています。
狙い通り同じ高さに伸びているので、夏剪定は成功かな?
2021年11月中旬

いくつかつぼみが付きましたがピンチしました。今年は株の成長を優先します。
2022年1月下旬 冬剪定

他のバラと一緒に、1月末に剪定をしました。
前年の剪定跡から6~7cm上でカット。
クイーンオブスウェーデンは、トゲが少なめで扱いやすいです。
昨年に植え替えをしているので土替えはせず、表面を新しい土と交換し、寒肥として有機肥料を混ぜ込みました。
2022年3月末

剪定から2か月、芽が出ています。芽かきをしました。
2022年5月 2年目の開花

5月に入って開花が始まりました。
昨年は1枝に1輪でしたが、今年は2~3輪ずつつぼみが付いています。


上の写真の3日後。ほぼ満開です。
思い描いていた通りに咲き、「バラを育ててよかった!」としみじみ感じました。
終わった花からカットしていきましたが、5月中旬まで楽しむことができました。

2022年7月

7月上旬、今年も花後伸びました。
左のノヴァーリスは暑さで下葉が枯れ出していますが、クイーンオブスウェーデンはまったく葉を落としていません。
暑さ・寒さ共に強い品種だと感じます。
2022年秋

9月中旬、夏剪定2週間後。
この年も秋はほぼ咲きませんでした。
夏剪定を浅めにするか、株が充実してくれば秋バラも見られるようになるでしょうか。
2023年1月

1月中旬に剪定と土替え。
高さは前年より2芽上、プラス5cmほどにしています。
クイーンオブスウェーデンは芽の向きをさほど気にしなくても、まっすぐ上に向かって伸びてくれるので、剪定に悩みません。
土には新しく腐葉土・もみ殻くん炭・油かす・有機肥料を混ぜました。
2023年5月
今年は春先、多くのバラにハダニが発生しました。
クイーンオブスウェーデンは、これまでハダニがついても水でシャワーを掛けるくらいで治まっていたのですが、今年は新しく出た枝も細く、元気がなかったのでつぼみはピンチし養生に専念することにしました。
2023年7月

調子を取り戻してきました。
2023年9月下旬

8月末に夏剪定をしています。
剪定後他のバラと同様、土の表面にバットグアノを混ぜ込み、HB101とハイポネックスを週1で散布しています。
夏、2か月以上猛暑が続いたせいでベランダの植物はどれもやや元気がなく、クイーンオブスウェーデンもデスデモーナと共にクロロシス気味でした。
苦土石灰の水に溶かし、上澄み液も一緒に散布していたら、新しく出た葉は良くなってきた様子でちょっと安心です。
やはり今年出た枝は細めなので、冬に土から抜いて様子を見ようと考えています。
クイーンオブスウェーデン 育てた感想まとめ
花・香り
・開花時期は普通で5月初旬~中旬。つぼみから開花までがゆっくり。
・花持ちは良い。イングリッシュローズの中では断トツかも。
・香りはあまり感じない。微香。
・花付きが良い。
葉・枝
・枝は硬めで自立し、まっすぐ伸びる。開花後背が高くなる。
・シュートは出やすい。トゲは少なめ。
・イングリッシュローズの中では挿し木成功率が高い。
生育・耐病性
・繁る感じではないが生育旺盛。
・強健でうどんこ病・黒星病にはかからなかった。ハダニにはやや注意。
・暑さ・寒さ共に強い。
・耐陰性はあるが、直射日光でも葉焼けしにくいので日当たりの良い場所がおすすめ。
おすすめの鉢・仕立て方
・自然にまっすぐ伸びるので誘引の必要はなく、鉢・地植えとも適している。
・輸入苗は台木がゴボウ根で長いため、深さがある鉢が良い。
8~10号でも育てられると思いますが、デビットオースチンが勧めているように大きな鉢の方が本来のポテンシャルを発揮できる気がします。
今年は丈夫だと思って気を抜いていたところがあるので、来年はハダニにやられないように気をつけます!

読んでくださってありがとうございました!