ひらひらとした、金魚のような花姿が可愛らしい金魚草(キンギョソウ)。
花期が長く、冬越しした株だとほぼ一年中咲いています。
こぼれ種でも簡単に育つので、「ベランダがキンギョソウでいっぱいだったら素敵だろうな~」と思い、たくさん種まきしてみました。
今は銅葉や八重咲き、わい性など、色々な品種がありますね♪
金魚草(キンギョソウ)の特徴
キンギョソウはオオバコ科(ゴマノハグサ科とされることも)の多年草。
原産は地中海地方で、乾燥・暑さに強いほか、耐寒性もあります。
「日本では高温多湿のため1年草扱い」とよく見かけますが、風通しが良いベランダの環境では、夏に枯れたことはありません。
2年目以降の大株になると、冬の寒さでダメージを受けやすい印象です。
根も強く、頻繁に植え替えをしても元気に育つので、寄せ植えにも重宝します。
金魚草(キンギョソウ)の品種いろいろ
大きく分けて、20cm程度のわい性品種、30~40cmほどの中型の品種、100cm近くなる高性種があります。
わい性品種はこんもりまとまるのでハンギングバスケットなど、高性品種は切り花や花壇の後方におすすめ。
中型の品種は、ホームセンターでもよく見かけます。
最近、特に人気なのがカラーリーフ!
赤みがかった銅葉やシルバーリーフ、斑入りなど様々な品種があります。
八重咲きはボリュームがあるので切り花にも。
花色も、白・黄色・ピンク・赤など暖色系でバリエーション豊富。
実際に蒔いてみました
選んだ品種
どれもステキで悩みましたが、苗であまり流通していない種類を選んでみました!
今回蒔いたのはこちら。
・トゥイニー(ツィーニー)
コンパクトなサイズで八重咲き。花色もニュアンスカラーで人気の品種。
・ブロンズドラゴン
銅葉、ピンクと白の花色が可憐で一目ぼれです!
※ブロンズドラゴンは、日本の種苗会社では生産していないようです。ちょっと高額ですが、楽天やAmazonではT&M社のものが販売されています。
・ナイト&デイ
花色が赤いブラックプリンスは見かけますが、こちらは初めて知りました。
10月末 種まき
同じ秋蒔きのフェリシアと一緒に蒔きました。
キンギョソウの発芽適温は18~20℃ほど。
土は赤玉小粒と腐葉土を配合した物に、種が流されないよう、表面だけ種まき専用の土(無菌のもの)を1cmほどかぶせました。
キンギョソウは好光性で覆土をしないため、あらかじめ土を湿らせておきます。
細かくて、吹けば飛んでしまうような小さな種です。1ポットに5粒ずつ蒔きました。
発芽するまで、腰水で管理します。
フェリシアと合わせて40ポットもできてしまったので、鉢上げが大変そうです…!
11月中旬 発芽
フェリシアは1週間程度で芽が出ましたが、キンギョソウは発芽まで2週間ほどかかりました。
年末年始は忙しく、この後はほぼ放置管理でした…
5cmくらいに成長してからは、1~2週おきに液肥をあげていました
2月下旬 鉢上げ・植え替え
特に防寒対策はしませんでしたが、無事冬を越すことができました。
暖かい日が増えてきたので、ハンギングバスケットや寄せ植えなどにし、余った苗はポットのままで土を増やしました。
摘芯はしていませんが、しておくと徒長せず、しっかりした苗に育つと思います。
4月初旬 トゥイニー開花
ハンギングにしたトゥイニーが咲き始めました。
ほぼ一日中、日の当たる環境のためか、植え替えてからぐんと茎が太くしっかりしました。
草丈は30cmほど。
4月下旬 咲き進む
天気の良い日が続くと、どんどん開花が進んできました。
トゥイニーは八重咲きで花のボリュームもあり、とても華やかです。
花のアップ。
白多めのピンクがアップルブロッサム、黄色がイエローシェード、オレンジがブロンズシェード、ピンクがピーチ、赤がバイオレットのようです。
株によって若干色味や花びらのフリル具合が異なります。
他の2種は、寄せ植えに入れたり、大きい鉢にまとめ植えしてみました。
手前がブロンズドラゴン、奥がナイト&デイです。
ブロンズドラゴンは黒々とした赤みのある葉、ナイト&デイはやや色味が濃いものの緑が強いです。
トゥイニーに比べると、茎がほっそりして主張しないので、寄せ植えのアクセントにも良さそうです。
「銅葉の品種は、よく日に当てないと咲きづらい」という情報を見かけたので、特に日当たりのいい場所に移動しました。
ブロンズドラゴンの花のアップ。可憐な花と葉の色味が合っていて、とてもキレイです。
他のキンギョソウに比べると、花は小さめ。葉色を美しく出したい場合、肥料を控えめにするといいそうです。
草丈は20~30cmほど。摘芯をしなくても分岐しやすい性質のようです。
ナイト&デイも、ブロンズドラゴンに数日遅れて咲き始めました。
はっきりと赤白のコントラストはあるものの、ダークレッドとグリーンホワイトの色味が落ち着いていて、おしゃれです。
草丈は30~40cmほど。茎が細いので、風に揺れてナチュラルな雰囲気。
イングリッシュガーデンやバラのお庭に似合いそう!
満開になるのが楽しみです。
今回は、キンギョソウを種から初めて育ててみました。
発芽率が良く、ほったらかしでも市販の苗レベルに育てることが出来たので、初心者の方にもおすすめ。
花壇がとっても華やかになりますよ!
この後は種の採取や、無事に夏越し・冬越しできるか見ていきたいと思います♪