2年前、実家から弱って瀕死の状態だった鉢植えのデスデモーナを持ち帰ってきました。
植え替えて剪定し、復活するまでの記録です。
デスデモーナについて
デスデモーナはイングリッシュローズ。
ピンクがかった柔らかいホワイトで、コロコロしたカップ型の中輪、花付きと香りも良く人気のある品種です。
樹形も暴れずコンパクトに育つので、鉢植えでも育てやすいバラです。
この上ない美しさを秘めたチャーミングなバラで、晩春から非常に長い間花を咲かせます。
愛らしいピーチがかったピンクのつぼみから、咲き初めにはほんのりピンクが混ざり、その後、美しく透き通るような白の花を咲かせます。
聖杯型の花の花びらは内側に湾曲し、見た目に心地よい、光と影の相乗効果を生み出します。
5cm ~ 9cm の花、花期が非常に長く、雨の時期でも形を崩さず花を咲かせる。
咲き進むにつれ少しずつ開き、内側の愛らしい雄しべがちらりと見え隠れします。愛らしいオールドローズ香とアーモンドの花の香りに、キュウリとレモンピールのほのかな香りが混じります。
強健で耐病性に優れ、整ったドーム状に生長するシュラブローズです。
濃厚な香りとソフトな色合いが特長のデズデモーナは、ローズボーダーはもちろん、他のシュラブや宿根草とのミックスボーダーにも最適です。
デズデモーナはシェークスピアの戯曲「オセロ」に登場する悲劇のヒロインから名付けられました。1.25 x 1m
David Austin Roses Japan HP
カテゴリー New Potted English Roses 花形 八重/多弁 強健性 標準 香り 強い 開花性 非常に返り咲く
成長記録
栽培環境:鉢植え栽培。春から秋は南東側、冬場は西側ベランダ。
風通し・日当たりは良いが、夏場高温になりやすい。
2021年9月
4年前、実家へプレゼントで頂いたデスデモーナ。
当初は樹形も良く立派な開花株でしたが、バラは初めてだった父が肥料なし・剪定なし・小さすぎる鉢・頻繁に水切れとかわいそうな環境で2年間育てたところ、すっかり貧弱な株になってしまいました。
見かねて自宅へ持ち帰ってきました。
植え替えてすぐの写真です。
一見葉はたくさん付いているので健康そうに見えますが、葉の大きさは小さく色味も薄いです。
剪定もあまりしていなかったので細い枝ばかりで、横張りの樹形になっています。
根が土に埋まり切っておらずはみ出ていたので、鉢をひと回り大きいテラコッタに変えました。
鉢から抜くと、根の間に土が入っていない部分があり、空洞になっていました。調子が悪いのはここにも原因がありそうです。
ただ、元気がないだけで病気ではなさそうなので、環境を整えてあげれば復活できそう。
赤玉土・鹿沼土・腐葉土にパーライトやくん炭をブレンドし、元肥としてマグァンプを入れました。
植え替えた後、交差枝や細い枝を軽くカットします。
右のクイーンオブスウェーデンと比べると、株に勢いがないのがよく分かります
2021年11月
植え替えて2か月後。下の葉より、上の葉の方が3倍ほど大きいのがわかるでしょうか?
本来のサイズの葉が出てきました。
2022年1月 冬剪定
1月末に冬の剪定。
新しい枝に主枝となるような太さのものが無く、かなり悩みましたが、古い枝の芽まで切り戻しました。
ここから太くしっかりした枝が伸びるといいのですが‥。
2022年5月 開花
5月、見違えるほど枝が伸びています。
もともと早咲きのデスデモーナ。挿し木苗は4月末から咲いていましたが、親株は5月中旬の開花でした。
深く剪定したためだと思いますが、負けずに元気を取り戻してくれてよかった!
多くの枝が伸び、つぼみも付いています。
横張りも改善されて、樹形にまとまりが出てきました。
5月下旬。細い枝にも複数花を付けています。
デスデモーナ本来の伸びやかな樹形になりました!
2022年6月
花後の様子。
5月以降、直射日光が当たると葉がしおれてしまうため、やや日陰になる場所に移動しました。
2023年1月 冬剪定
1月中旬に冬剪定と植え替え。
たった3本しか主枝が無かった前年に比べると、だいぶしっかりした樹形になりました。
生育が良いので大きめの鉢に植え替えをし、株元にビオラの実生苗を植えてみました。
2023年4月末
4月末、開花が始まりました。早咲きのデズデモーナの性質が出てきたようです。
挿し木苗と親子ショット。
元気は取り戻したものの、まだ挿し木苗の方が枝の太さ・伸びでは勝っています。
2023年6月
花後、ハダニにやられて下葉を落としてしまいました。
水やりのたび、ジョウロで水シャワーをかけ対策すると収まってきました。
2023年9月
8月末に夏剪定をし、他のバラと同様土の表面にバットグアノを混ぜ込み、HB101とハイポネックスを週1で散布しています。
今年は猛暑だったせいか、鉢が大きかったのか‥。9月以降出てきた葉がクロロシスになっていました。
枯れた枝も出てきて、2~3本根元からカットしています。
クロロシス‥葉のクロロフィル(葉緑素)が減り、葉色が薄くなる現象。重金属(鉄分・マグネシウム)を与えることで対処する。
苦土石灰(成分は炭酸カルシウム・炭酸マグネシウム)を水に溶かし、上澄み液を散布していたところ、新しく出た葉は色が戻っていました。
バラは酸性が好きだと思い、苦土石灰はやっていませんでしたが、雨が多いときや元気がないときは今後も散布してみようと思いました。
夏からちょっと水はけが悪い気もするので、冬剪定の時に根っこも確認予定です
読んでくださってありがとうございました!
品種の感想はこちらにあるので、良かったら合わせてご覧ください♪