こんにちは、ハチコです!
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ガーデニングを楽しむ方法を紹介しています。
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春先になるとガーデニングショップの店頭に、可憐で色とりどりの花を咲かせるレウィシアの苗が並び始めます。
多肉質の葉、可愛らしい花に一目ぼれした方も多いのではないでしょうか?
多年草であるレウィシアは、夏越しさえできれば育てやすい植物で、毎年開花を楽しむことができます。
今回はそんなレウィシアの育て方をまとめました。
レウィシアってどんな花?
通常日本で「レウィシア(レウイシア)」として流通しているのは、正式には「レウィシア・コチレドン」と言う品種です。レウィシアの仲間の中でも比較的栽培が容易で、華やかな花が特徴です。
和名は「岩花火(イワハナビ)」と言い、北米の高山地帯に自生し、その名の通り岩間に根を張り花を咲かせる植物です。
葉は多肉質でロゼット状に広がり、葉の付け根から花茎を伸ばします。
涼しい気候を好むため、暖地では夏越しがやや難しく、1年草として扱われる場合もあります。
入手先
晩秋から春にかけて、ホームセンターでも苗を扱うことが多いです。開花株として販売されている苗は、通常温室で温度管理をしているため、購入後は徐々に寒さにならすようにします。屋外管理に移行してからは、春に開花します。
ネット通販でも購入可能ですが、温度が高い時期は輸送時の蒸れで調子を落とす可能性があるため、秋から春の涼しい時期に入手するのがおすすめです。
花色
現在園芸品種の改良が進み、花色は白、ピンク~濃いピンク、赤、オレンジ、黄色などのバリエーションがあります。株によって花の大きさ、花びらに白の縁取りが入ったりラインが入ったりするものなど個体差があるので、開花株を購入する際は好みのものを選びましょう。
レウィシアの育て方
基本データ
原産地 | 北アメリカ |
分類 | ヌマハコベ科 |
形態 | 多年草 |
草丈 | 10~30cm |
花期 | 3月中旬~6月中旬 |
特徴 | 高山植物のため、暑さと蒸れに弱いが、耐寒性はある。 年々、地下茎がワサビのように太く立ち上がり、分岐していく。 |
栽培環境/夏・冬の管理
涼しく風通しの良い気候を好みます。
地植えは、蒸れや日光の当たり具合を調整できないため推奨しません。涼しい地域であれば地植えで夏を越せる場合もありますが、凍ってしまうと冬越しできないので、基本的には鉢植えがおすすめです。
春と秋は日当たり・風通しの良い場所に置きます。
夏場は棚上など蒸れない場所で直射日光を避け、30~50%の遮光をすると良いでしょう。
冬は北風が当たらない軒下などで管理します。秋から徐々に寒さに慣らしていけば、屋外で冬越し可能です。
風通しを良くするため、フラワースタンドを使用すると蒸れにくいです。
用土・植え付け方法
用土は一般的に排水性のよい山野草培養土や、一般の培養土に軽石・砂を混合したものなどが推奨されていますが、経験上それだと水はけが良すぎて生育が良くありませんでした。
普通の草花用培養土に赤玉か鹿沼土小粒を3割程度混合したもの、赤玉小粒と腐葉土を7対3位の割合で混ぜたものなど、ある程度保水性のある配合が、根張りが良いのでおすすめです。
レウィシアは温度・環境重視で、用土にはさほどこだわらない印象です。
鉢の素材・大きさ
鉢は、通気性の良いテラコッタ鉢(素焼き鉢)を選ぶと良いでしょう。
レウィシアは生育が遅く横に広がらないため、大きめの開花株でも5号程度の大きさの鉢で十分です。
広めの鉢に寄せ植えもできますが、成長すると葉が重なり蒸れやすくなってしまいます。
何度も植え替えて根を触ると調子を崩すので、単体植えにし、2~3年に1度鉢増しすると良いです。
テラコッタは太陽光で鉢自体が熱くなりやすいので、直射日光が長時間当たらないよう気を付けてください。
肥料・水やり
生育期である春と秋に、2週間に1度の頻度で液肥を与えます。
置き肥でも良いですが、葉や根に触れると傷みやすいため、液肥の方が適しています。
高山植物のため、肥料分は多く必要としません。
水やりは、春・秋は2~3日に1度、冬・夏は土の乾き具合を見て4~7日に1度程度。
年間を通して、乾燥気味に管理し、土が完全に乾いたらたっぷりと与えます。
葉の中心部に水滴がたまると腐りやすいため、土だけに水を掛けるようにします。
特に夏場は、朝に水をやると日中気温が上がった時に蒸れてしまうため、夕方や夜の涼しい時間帯に水やりをします。
通常のお世話
花後、花茎を下の方からカットします。残しておき、種を採取することもできますが、株の負担になるため推奨しません。
下葉が黄色くなった場合は、蒸れないように取り除き、株元をすっきりさせておきましょう。
このように、株元に黄色くしなびた葉が出ます。
手で引っ張るだけで取れます。はさみを使うと根元が残りカビの原因となるため、手で根元から取り除くようにします。
増やし方
成長すると株元から子株が出ますが、ワサビ根のため、多肉植物のように株分けはできません。
開花後の種を採取するか、市販の種から育てることもできます。
病害虫
アブラムシが付くことがあるようですが、基本的には病害虫に強い植物です。
数年間育てていますが、病害虫の被害にあったことはありません。
レウィシアの育て方まとめ
・高山植物だが改良が進み、育てやすく花色も豊富
・涼しく風通しの良い環境が必要
・夏越しさえ出来れば毎年キレイな花を楽しめる
レウィシアは場所を取らず、花期も長くて魅力的なお花です。
実生苗も育てているので、色とりどりに咲く日を夢見てお世話しています!